2017年2月26日日曜日

ユマニチュード

みぃです。
介護関係の記事が続きますが、ユマニチュードに関する本を読んだのでご紹介します。

ユマニチュードはフランス生まれの介護技術です。「人とは何か」「ケアをする人とは何か」を問う哲学と、それに基づく150を超える実践技術から成り立っています。
日本では2014年2月にNHKクローズアップ現代で取り上げられるなど、少しずつ認知度が上がってきているようです。

考案者のイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティは元々体育教師でした。医療スタッフの腰痛予防対策のために医療や介護の分野に足を踏み入れたのです。
驚きの介護民俗学』にも共通していますが、違う分野にいた人間から見ると、その業界での常識に疑問を感じることがあります。ふたりは約35年ケアの現場の改革に取り組み、その経験をユマニチュードとしてまとめました。

具体的な実践法を知りたい方には『ユマニチュード入門』がおすすめです。イラストが豊富で、ユマニチュードの手法が非常に簡潔にまとめられています。
単なる理想論ではなく、ケアする側もされる側のストレスも軽減し、時間の浪費も少なくなるという現実的な技術であることがわかります。
当たり前のことがほとんどなのですが、できていないことも多い。そんな「気づき」を与えてくれるきっかけになるのではないでしょうか。

さらに『ユマニチュードという革命』を読むと、なぜユマニチュードが生まれたのか、その理由と過程が理解できます。
フランス人らしい(?)愛に満ちたエピソードもあれば、非常に辛辣な比喩表現も含まれています。医療や介護に従事する方には一読の価値はあると思います。

賛否両論いろいろあると思いますが、私が介護を受ける立場なら、ユマニチュードで人間らしさを尊重するケアをしていただきたいなぁ、と思いました。

2017年1月5日木曜日

リスのレストラン

みぃです。
最近、子供が某番組の影響を受けて、ねんど遊びが大好きになりました。

「いっしょにやろうよ!」と言われてコネコネしているうちに夢中になり、「おかあさん、じょうずだね~!」と褒められて調子に乗り、ずいぶん作品が増えました。
ケーキやハンバーグ、アイスクリームなど、子供の好きな食べ物が多いです。
ちょうどリスのぬいぐるみとサイズが合っていたので、レストランごっこをして遊んでいます。


2016年12月30日金曜日

『驚きの介護民俗学』 六車由美

みぃです。
知り合いの介護福祉士さんから興味深い本をお借りしたのでご紹介します。

本書は民俗学の視点から介護を論じた異色の本です。
著者の六車由美さんは大学で民俗学の研究をしていたのですが、大学を辞め、いまは介護職員として働いておられるそうです。

まったく違う分野にいた人間から見ると、その業界では常識とされていることに疑問を感じることがしばしばあると思います。
本書でも筆者が感じた違和感がいくつか挙げられています。

例えば“傾聴”ですが、一般には聞き手側の姿勢や態度を指す言葉であり、非言語的コミュニケーションを重視しつつ相手の気持ちを察する技法をいいます。
筆者は、逆に話の内容が軽視されているのではないかという問題提起をしています。
民俗学の調査のように、語られる言葉に真摯に向き合い、その方の境遇や生き様を知ることで、認知症に伴う“問題行動”にも理由や解決策が見つかることがあったそうです。

勿論、介護の現場には余裕がないことも実体験として語られています。
筆者も業務に追われて素直に利用者さんの話に「驚けない」時期があったそうです。
現場の業務の遂行と、知的好奇心とのバランスをとるのは非常に難しいようです。

私は介護の専門家ではありませんが、はりきゅうマッサージは治療時間が長いので、自然と患者さんとの会話が多くなります。
会話から治療のヒントが見つかることもありますが、特にご高齢の方からは人生の先輩として様々なことを教えていただいています。
戦争のお話、地元の歴史や風習、おせち料理の作り方や野菜の育て方などなど、挙げればきりがありません。
そういった患者さんとのふれあいはとても楽しく、また日々感謝をしています。

一人一人の人格に敬意を払い、あくなき好奇心をもって相手の人生を理解しようとする筆者の姿勢は本当に素晴らしいと思います。
介護や民俗学に関心のない方でも引き込まれてしまう内容の本ですので、ぜひ一度手に取ってみてください。

2016年11月30日水曜日

追悼 田部井淳子さん

みぃです。
10月20日、田部井淳子さんがお亡くなりになりました。
信じられない、というのが正直な感想です。

田部井さんは女性として世界で初めてエベレストおよび七大陸最高峰に登頂した登山家です。(ご本人いわく「登山愛好者」だそうです)
登山史に名を刻む偉人ですが、人柄は朗らかで気さくで温厚そのもの。
ザックのなかから疲労回復のための食べ物(しかもお手製)をどんどん出して振る舞うほど面倒見のいい、そして人に愛される方だったようです。

私は山で偶然お会いしたことがあります。
2009年夏、穂高岳山荘の2階をウロウロしていたら、廊下のベンチに座っていらっしゃいました。
あまりにさりげないので一度通り過ぎましたが、「まさか?」と思い声をかけてみると…なんとホンモノ!!
すっかり舞い上がって握手をお願いしてしまいましたが、ニコニコと応じて下さいました。

田部井さんが素敵なのは、目的遂行のためにたゆまぬ努力を続ける強靭な精神力や冷静な判断力と、日々の生活や人生を楽しむ豊かな心が見事に同居しているところだと思います。
スポンサー無しで海外の山を登りながら、山岳環境保全などの社会貢献活動をしたり、仲間とシャンソンのコンサートを開いたり、本当に幅広い分野でご活躍されていました。

癌で余命宣告を受けても「病気になっても病人にはならない」と、前向きに治療やリハビリに取り組んでいたそうです。
主治医も山に誘って、実際に一緒に登山をしたようです。
東日本震災後は、被災地の高校生と一緒に富士登山をする活動も続けていらっしゃいました。
今年7月、富士山七合目で頂上へ向かう高校生たちを見送ったのが、人生最後の登山になったそうです。

きっと今頃、あの世でも登山を楽しんでいらっしゃると思います。
道中お気をつけて、いってらっしゃいませ!

2016年4月13日水曜日

第11回掛川・新茶マラソン10km出場

わしです。
第11回掛川・新茶マラソンの10kmの部に出場をしました。
雲が多くありましたが、日差しが届いて明るい一日でした。
無事に完走し、記録はまたも50分台前半でした。

10kmの部は午前10時35分スタート。
気温はおよそ20℃。
半袖シャツにハーフパンツ、新しいランニングシューズで走りました。

目標は50分を切ることなのですが、なかなかできません。
今回の反省を踏まえて、次回こそは目標を達成します。
来年はフルマラソンを走れるように、せっせと準備をしたいと思います。

つま恋には「森林乃湯」というお風呂があり、新茶マラソン参加者は事前申し込みで割引入浴ができるのですが、残念ながらまだ利用したことがありません。
目標達成したらごほうびに温泉に入りたいです。


2016年3月5日土曜日

第50回浜松市リハビリテーションセミナー

わしです。
浜松市リハビリテーション病院が開催した講演会に参加しました。
題して、「プロサッカーチームにおけるフィジカルコンディショニング」。
講師はジュビロ磐田フィジカルコーチの菅野淳氏です。
内容は大まかに以下の通りでした。

1.トレーニング計画および実行
2.フィジカルチェックによる客観的指標
3.選手個別のトレーニングプログラム
4.ケガをしない身体づくり
5.メディカルスタッフとの連繋
6.ライフスタイル

プロ選手にはケガをしない身体づくりが欠かせません。
フィジカルコーチは選手の自己管理能力を引き出す努力をしているそうです。
(何でも相談できる環境づくり、トレーニングの強度や時間の管理など)

選手をよく観察して積極的にコミュニケーションをとり、状態をきちんと把握する。
疲労があればトレーニングの量は減らしますが、質は落とさないように工夫しているそうです。

それでも選手個人でのコンディション管理はやはり重要です。
身体の違和感にいち早く気が付けるのは選手自身に他なりませんし、「明確な目標」を設定し、トレーニングに臨むのも選手自身だからです。

より自立した選手を育成し、フィジカル面からサポートをする。
それがフィジカルコーチの役割だそうです。

講演を聴いて、患者さんと治療者の関係にもつながる話だと思いました。
治療時間よりも治療を受けていない時間の方が圧倒的に長いのです。
習慣的にストレッチや筋力トレーニングなどのセルフケアを続けてもらえると、治療効果が長続きし、再発防止にもつながります。
患者さんが体調の自己管理ができるよう、適切なアドバイスをしていきたいと思います。

2016年2月21日日曜日

冬の畑

みぃです。
家庭菜園を始めてもうすぐ1年になります。
土いじりをしていると、通りすがりの方がよく声をかけてくださいます。
どうも治療院より家庭菜園の方が注目されているようです。

この冬はブロッコリーや大根、春菊などを育てています。
ブロッコリーは植えつけが遅かったのですが、暖冬のためか大きく育ってくれて、食べごたえがありました。

もうソラマメの花も咲いています。
開花時期が早すぎるようですが、これも暖冬の影響でしょうか。
収穫が待ち遠しいです。